【財務分析】株式会社エコス これはお勧め

財務分析

【財務分析】はじめに

本ブログでは、理系出身MBAホルダーの私が、財務分析をします。企業の安全性、収益性、安全性を分析し、皆さんの勉強や投資に役に立つ情報を発信していきたいと思います。そして、MBAや外資系企業でマネージメントをしている中で得た経験、大学を出てIT企業でエンジニアなどをしていた中で得た経験から、ビジネスにも役に立つ情報をここで書いていきたいと思います。

※本ブログで書いている分析内容などに誤りがあったとして、皆さんが投資などで損失を被っても、責任は負いませんのでご理解ください。

今回は、関東圏では知っている方も多い、小売店の株式会社エコスの解説します。正直、外出自粛の影響も考えると、今後が凄い楽しみな銘柄だという事に気が付きました。それではいつもの通り成長性からみていきましょう。

【財務分析】成長性

企業の売上高や営業利益などがなぜ伸びているのかを分析します。
有価証券報告書、決算説明資料などで調べてみましょう。

<ポイント1>安定した営業利益の成長

この5年間、全体的には営業利益は増加傾向にあります。

<ポイント2>売上は微増

資産はあまり変わりませんが、売上高は徐々に伸びているのが見て取れます。

【財務分析】収益性

企業の儲ける力を分析します。

<ポイント1>ROAは横ばいか微増

ROA=営業利益÷総資産です。投資した資産がどれくらい利益を生み出しているかを示します。
同じ業界で他社と比較すると、会社の稼ぐ力がわかります。
他業界と比較する、業界の特徴がわかります(多くの設備投資が必要なインフラ業界、設備投資が少なくて済むIT業界など)。ROA自体は、10.3と高めで、高収益体質なのが分かります。

<ポイント2>全体的の変化は総資産回転率が影響している。

ROA=売上高営業利益率×総資産回転率 とも計算できます。
つまり、より利益が上がるようになってROAが向上したのか、資産を有効活用できるようになってROAが向上したのかわかります。総資産回転率が減少傾向ため、少し落ち込んでいますが、今だ高い水準を維持しています。

 
<ポイント3>原価率や販管費は横ばい

売上高原価率=売上原価÷売上高です。例えば、売上高原価率が上がった場合、以下の2パターンが考えられます。
 A:原材料費などが上がり、売上原価が上がる。
 B:競合との競争で販売価格が下がり、売上高が下がる。
→Bの場合だと、会社の将来が心配になりますね。
 ※販管費も同様の考え方です。

原価率や販管費については大きな変化はありませんが、この水準でずっと成長を続けられるのも素晴らしいです。

<ポイント4>売上債権回転率が減少傾向

例えば、商品が売れなくなれば、在庫(棚卸資産)が増えて、棚卸資産回転率が低下します。
棚卸資産回転率が低下して、売上原価率も上がっている。

未払い金が増えてきているのが少し気にはなりますが、全体的にはあまり問題ないでしょう。

【財務分析】安全性

財務面の安全性を分析します。

<ポイント1>短期的な資金繰りは大丈夫か

流動比率=流動資産÷流動負債です。短期的に支払わなければならない負債と支払いに使えるお金の比率を示すイメージです。
一般的には200%を超えていれば良好とされています。100%は下回ってますが、数字自体は改善傾向にあり、今後も改善されていきそうです。

<ポイント2>負債が多すぎないか

負債比率=負債÷純資産です。自分の資産(純資産)と借金(負債)の比率を示します。
負債比率が多すぎると、利息の支払い負担が増します。一般的には100%以下が良好とされています。こちらも200%を最近切ったばかりで、まだこれから改善が必要でしょう。更なる改善を期待したいと思います。

インタレストカバレッジレシオ=(営業利益+受取利息等)÷支払利息です。
支払う利息に対して、何倍の利益を稼いでいるかを示します。明確な基準値はありません。

<ポイント3>長期の安全性

固定比率=固定資産÷純資産です。工場や店舗などの資産をどれくらい自己資金で賄っているかを示します。
一般的には100%以下が良好とされています。こちらも、数字としては、改善傾向にあり、あまり問題視する必要のないレベルかと思われます。

【補足】固定長期適合率

固定比率が100%より多い場合、固定負債を考慮した固定長期適合率=固定資産÷(固定負債+純資産)を考えます。
長期的に使う固定資産なので、自己資金+長期的に返済する固定負債で賄っていれば良いとう考え方です。目安は同じく100%以下です。

【財務分析】キャッシュフロー(CF)

<ポイント1>営業キャッシュフロー(CF)がプラスか

企業活動でどれくらいお金を稼いでいるかです。これがマイナスだと、きちんと利益を上げられていないことを示しています。エコスは、営業キャッシュフローが狙ったかのような綺麗なプラスです。

<ポイント2>投資CF、財務CFの状況から企業の資金需給を考える

成長している企業では、企業活動で稼いでいるお金(営業CF)以上に設備投資などが必要になります。投資CFが大きなマイナスとなります。店舗運営には常に投資が必要なのかこちらも安定して投資しています。財務においては、2019年に大きめに返済をしており、こちらも、財務状況を改善するのに今後、起因していきそうです。

<ポイント3>フリーキャッシュフロー

フリーCF=営業CF+投資CFです。企業活動で稼ぐお金と設備投資などに必要な資金の差です。
企業が必要な設備投資などを行った上で、ある程度自由に使えるお金を示します。ここがずっとプラスなので、負債比率などがまだ高くても、長期的には非常にきれいな財務状況になるのが予想できます。

※有価証券報告書データ更新日:2020-05-28

【財務分析】まとめ

エコスを調べてびっくりしたのは、改善へのモメンタムです。大きな波なく、ずっと財務状況を改善し続けているのが見て取れるので、非常に気持ちがよく、今後も、じっくり見ていきたい企業だなと思いました。

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