【財務分析】株式会社みずほ銀行 週休3日は必要か

財務分析

【財務分析】はじめに

本ブログでは、理系出身MBAホルダーの私が、財務分析をします。企業の安全性、収益性、安全性を分析し、皆さんの勉強や投資に役に立つ情報を発信していきたいと思います。そして、MBAや外資系企業でマネージメントをしている中で得た経験、大学を出てIT企業でエンジニアなどをしていた中で得た経験から、ビジネスにも役に立つ情報をここで書いていきたいと思います。

※本ブログで書いている分析内容などに誤りがあったとして、皆さんが投資などで損失を被っても、責任は負いませんのでご理解ください。

【財務分析】全体的な総評

今回は、大手銀行で知らない人はいないでしょう。株式会社みずほ銀行の財務分析をしていきたいと思います。目的として、週休3日制、週休4日制をオプションとして提供し、それに伴い給与も下がるという話が出ており、興味を持ったので財務状況を知りたいなと思ったのがきっかけです。結果的には、そんなオプションを提供するっていうのは、確かにコスト構造の関係で必然的にやらないといけないのかなという印象でした。それでは、具体的に、数字を交えて見ていきたいと思います。

【財務分析】成長性

企業が成長期、成熟期、衰退期のどのフェーズにあるのかを見ていきます。情報は、有価証券報告書、決算説明資料などから取れますので、ご自身で、各企業のホームページのIR情報を調べてみましょう。

売上高と総資産の推移の確認

売上高の遷移と総資産の遷移を確認します。
「売上が上がり続けているのに資産が増えていない」、「売り上げが下がっているのに資産が変わっていない」など、企業の資産と売り上げの関係、またその変化をみて、違和感を感じることがあれば必ず自分でも調べて理由を探ってみましょう。

非常に見えにくいのですが、売上高は成長して3兆3千億円にも上ります。

営業利益と当期純利益の推移

営業利益の遷移が、当期純利益の遷移が乖離することがあります。その場合、経常利益時点での差が出ることや、または特別損失などが出ている可能性がありますので、調べてみると思わぬ発見があるかもしれません。

営業利益も非常に大きく、5,400億円あり、非常におおきな利益をあげています。

【財務分析】収益性

次に、企業の設ける力を示す収益性を見ていきたいと思います。他社と比較することで、その企業の特徴が見えてくるかもしれませんので、他社のデータも比較することをお勧めします。

みずほ銀行は資産が非常に大きいため、ROAは参考にならないかもしれません。

ROA(総資産利益率)の推移を確認

ROA=営業利益÷総資産といい、Return On Assetの略です。投資した資産がどれくらい利益を生み出しているかを示します。同じ業界で他社と比較すると、会社の稼ぐ力がわかりますので、他業界と比較すし、業界の特徴を見ると良いと思います。

ROAは売上高営業利益率、総資産回転率のどちらによる変動か

ROA=売上高営業利益率×総資産回転率 とも計算できます。つまり、営業利益が変動してROAが変わったのか、総資産回転率が変わって、ROAが変化したのかを見ることで、体質が改善されているのか、景気などの変動等によって一時的に変わっているのかなどが見えてきます。

売上原価率と販管費率の遷移を確認

売上高原価率=売上原価÷売上高です。売上原価率と販管費率のチェックは、商売の基本です。原価率が変わる場合、新しい業態に手を出し、収益構造が変わったなどの要因もありますので、上がり下がりに一喜一憂するのではなく、その要因を見ていきましょう。

少し心配な点は、コストが大きくなってきているという事です。トレンドとして、どんどん収益性が悪化しているのが見て取れます。金融は、販管費の計上がないのでそこは問題ありません。営業経費が1.4兆円に対して、おおよそ半分が人件費(6,700億円)で、半分が物件費(6,800億円)です。残りは税金です。

しかもその比率は人件費が大きくなってきており、そこを例えば、1割削減できると、5,000億円前後ある売上利益に対して、10%以上の影響を与えるくらいのインパクトがあります。コストのところを見ると、やはりかなり手を入れたいのではないでしょうか。

 
各回転率の変化はどうか

各種回転率のみを見ていても、その企業にとっての課題は見えてきません。一方で、すべての回転率を並べてみることで、変化に敏感になり、異常がないかを検知する可能性を挙げることは可能です。企業の効率性が下がっていないかを全体的に見てみましょう。

 

【財務分析】安全性

財務面の安全性を分析します。安全性を見ることで、債務が多すぎないか、短期的な資金繰りにリスクはないかなどを知ることができます。

負債の大きさに問題はないか

負債比率=負債÷純資産です。自分の資産(純資産)と借金(負債)の比率を示します。負債比率が大きいと、利息の支払い負担が増し、長期的な返済リスクを持っているという事になります。一般的には100%以下が良好とされています。

負債比率は大きいのですが、金融なので、必ずしもこれで危険だという判断はできない状況です。

 

【財務分析】キャッシュフロー(CF)

営業キャッシュフロー(CF)をチェック

企業活動でどれくらいお金を稼いでいるかです。これがマイナスだと、きちんと利益を上げられていないことを示しています。営業キャッシュフローだけで、1兆円プラスになるのは、メガバンクならではでしょう。

投資CF、財務CFの状況から企業の資金需給を考える

投資キャッシュフローと財務キャッシュフローが必ずしも、プラスでなければならないという事はありません。成長している企業では、企業活動で稼いでいるお金(営業CF)以上に設備投資などが必要になるため投資CFが大きなマイナスとなります。設備投資のための資金を得るために、資金調達をすれば財務CFはプラスになります。

投資キャッシュフローの大きなマイナスは投資有価証券の購入が大きな要因になっているようです。

フリーキャッシュフロー

リーCF=営業CF+投資CFです。企業活動で稼ぐお金と設備投資などに必要な資金の差です。企業が必要な設備投資などを行った上で、ある程度自由に使えるお金を示します。大きなマイナスが続けば、資金調達が必要になるでしょう。

※有価証券報告書データ更新日:2020-06-26

【財務分析】まとめ

今回、分析してわかったのは、株式会社みずほ銀行が問題なのは、売上原価率です。その中でもみずほ銀行のIR情報から見て取れますが、5,000億円をこえる人件費に手をだしたいというのは、売上利益の落ち込みからも垣間見えます。非常に面白いので、今後、引き続き、分析を続けていきたいと思います。

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