【ひとつの情報が印象を左右する!?】行動経済学 – ハロー効果を実際に活用するには?

行動経済学系

人の印象は、一つの要素でも大きく変わってしまうことがあります。例えば、商談先の営業職員が有名大学であったり、名刺をもらってその人が勤めている会社が大企業だったりすると、それだけで無意識のうちに「優秀だから仕事はやっぱり出来るんだろうな」など相手その人自身を高く評価してしまうことがあります。それとは逆に、相手がマイナスな面を一つ持っているだけで、その人の全体的な評価を下げてしまうこともあります。

このように、相手が持っている部分的な良い面・悪い面に対する評価を相手の全体的な評価にまで影響させてしまうことを「ハロー効果」と呼びます。本記事では、ハロー効果のざっくりとした全体像とその活用方法について簡単にまとめてみましたので、ぜひ明日から該当するシチュエーションに遭遇した際には役立ててみてください。

ハロー効果のポジティブ・ネガティブな側面

上で示したように、ハロー効果はポジションにもネガティブにも働きます。例えば、ある好感度の高いキャラクターが売りだった俳優が、不倫をきっかけに一気にイメージダウンするのは、ハロー効果がネガティブに働いた例の一つだと言えますね。一方で、一般的な好感度は高くなかったタレントが、被災地復興などを率先して行っていることが世間に知られると「本当は良い人なんだ」として評価が高くなる傾向があります。特に私たちはネット社会の中で生活してるために、昔と違って情報感度が非常に高く、一つの要素で人の印象は簡単にポジティブに向かう可能性やネガティブな方向に行くことがあります。

いまは有名人を例に挙げましたが、この他にも、名刺やネット上のプロフィールなどに、肩書や持っている資格、これまでの仕事の実績などのポジティブな情報を記載しておくことは、ハロー効果で相手にポジティブな印象を持ってもらうためには非常に重要なことと言えるでしょう。普通に考えるならば、私たちはなるべく他人からはポジティブな面で捉えられたいと考えるはずです。それではどのようにしたらポジティブなハロー効果を与えることが出来るのでしょうか。

ハロー効果の実際の活用方法について

ここでは、3つのシチュエーションに分けてポジティブなハロー効果の活用方法について説明したいと思います。

例1 就職(転職)活動の面接

面接のイラスト「就職活動中の男性」

面接官は短い時間の応答で採用するべきかを判断しなければなりません。そのため、目立つ特長によって相手の能力を判断しようとします。応募者は、学歴や語学、資格などのスキル、中途採用であれば、過去の実績がポジティブなハロー効果をもたらします(当たり前ですね)。何もないという人も清々しい紳士的な外見を心がけて、見た目だけでも清潔にし、最大限に好感度を上げる努力をすることで、「礼儀正しい」「仕事ができそう」や「収入も多いはず」などのポジティブな印象を面接官に与えることができるようになります。

例2 商談のケース

商談のイラスト

CMや商品広告のイメージキャラクターに好感度の高いタレントを起用するのは、ハロー効果を狙ったものですが、同じように商談の際でも、美男美女の部下を連れていくことで、上司の好感度を押し上げる効果があります。もしくは、難関大学の出身者や難関資格の保有者でもいいでしょう。そういう人が部下として働いていることが、上司や会社の価値を高めているのです。

例3 恋愛のケース

義理チョコのイラスト

恋愛もまたハロー効果が強く作用することがあります。身だしなみや学歴、収入はもちろんですが、スポーツが得意というのも大きなポイントになることがあります。ただし、恋愛では相手が何を求めているのかが特に重要です。相手が単に「話を聞いてくれる優しい人」を望んでいるならば、学歴や収入よりもコミュニケーション力に磨きをかけるべきでしょう。

今回は心理学的思考の観点から「ハロー効果」について説明しました。ヒトは何かしら際立った大きな特徴があると、その印象が全体の評価にも影響してしまいます。その影響はポジティブな面にもネガティブな面にも働くので、普段から意識付けをしていくとよいでしょう。

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