【MBAとは】国内MBAを取得した理由
【MBA体験談】は何が大変か? 体験談から語る実態で書きましたが、私は理系出身で情報系の大学、大学院をでてエンジニアとして、国内でいろいろ経験したのち、海外での駐在を経て、帰国したのち、外資系企業に就職しマネージャーの仕事をしています。MBAを取ろうと思ったのは、外資系に来たら、持っているのが当たり前すぎて、取得したいというよりも、当たり前だから取ろうかなというレベルの動機でした。
その中で国内にした理由は、私は、これから日本でビジネスをやっていきたいので、日本の人脈、日本でのビジネスについて色々学びたかったため、国内のMBAにしました。
MBAで学べることについては、【MBAとは】国内MBA取得者が語る日本でMBAを取る意味にまとめていますので、読んでいただければと思います。
【MBAとは】海外MBA取得者と比べて劣るのか
MBAというのは、英語で、Master of Business Administrationの略です。大学院で経営学を学ぶと得られるため、経営学修士という学位が得られます。
海外でMBAを取る方と、国内でMBAを取る方で、比較される方がいますので、メリットとデメリットについて先に書きますと、ポイントは2つだけです。1つは、どのような人脈が欲しいのか。2つ目は、語学力を伸ばしたいかです。
私は、海外MBAにおいて、特に欲しい人脈というのがイメージが湧かなかったため、語学力という点でも考えましたが、普通に海外で仕事をしていたのと、外資系企業で、同僚も9割外国人の環境で仕事しているので、あまり語学力を伸ばすという点で、魅力を感じなかったという事もあります。
また、海外でMBAを取る場合、2年間で取得できたとしても、年間で500万円前後かかり、取得完了までに1,000万円程度かかるのは、一般的でしょう。国内MBAの場合、2年間で150万円かからないこともありますし、厚生労働省の「専門実践教育訓練給付金」を使う事が出来れば、100万円を切ります。
もちろん、この金額比較は、住居の点で国内MBAの方が有利な計算をしていますが、働きながら通うという点においても、国内MBAのハードルはグッと下がります。
MBAで学ぶべきことを日本じゃ学べないなんて心配しなくても、MBAはたった2年間のため、各大学院で特色を持ち、最低限どこでも必ず学ぶというレベルで行くと、かなりの違いが出ますし、世界のトップ校でも、完全に学びきったという感覚で卒業できることはないでしょう。
そのため、語学力を伸ばしたい場合や、全然違う仕事っをしているが外資系で仕事をバリバリやっていきたい場合を除いて、国内MBAを取ってから、後で海外を考えてもよいくらいMBAにかかる金額が異なります。
【MBAとは】MBAを取るメリットとデメリット
海外MBAとの簡単な比較を書きましたが、MBAを取る場合のメリットとデメリットについてもまとめたいと思います。
メリット
まずは、MBAを取得した際のメリットを挙げたいと思います。
- 学ぶ時間が増える。
- 仕事に活きる知識が学べる。
- 会社に足りないものが見えてくる。
- 多くの素晴らしい同期と議論し、修了後もつながれる。
- 学ぶ習慣ができる。
それぞれについて、簡単に書いていきますが、1つ目が社会人になって失った方が多い学習時間です。パーソル総合研究所の調べによると、アジア・オセアニアにおいて、14か国中、自己研鑽を行っていない人は、世界では8人に1人に対して、日本は2人に1人です。圧倒的に学びが少ないのが日本人です。そんな中で、学ぶ機会を作っているだけで希少価値が高いのです。
次に、仕事に活きる知識が学べることです。これは当たり前ですが、マネージメントや、経理に関する基本的な知識が体系的に学べますので、「今日学んだことを明日使おう」となります。学ぶモチベーションにもつながります。
3つ目は、MBAを取ると、会社に足りないものが見えてきます。例えば、マーケティングや新しいサービスの話をするときに、体系的に考えることや他社を分析する習慣があることが意外と差になります。もはや私にとっては当たり前なのですが、学んでいないとそういう抜け漏れが少し出やすいかなとは思います。
4つ目が、多くのバックグラウンドの異なる方が学びに来ており、さらに学びのモチベーションが高い方が多いので、非常に面白いです。議論も重要ですし、修了後も様々な情報交換ができます。
最後は、MBA取得後の話ですが、2年間も毎日レポートや読書や講義を受けていると、毎日学ばないことへの罪悪感が出ます。そのため、修了後も様々なことを学び続けるという点で、良い習慣がつくメリットがあります。
デメリット
一方で、デメリットもあります。
- MBA取得しても、転職に有利とは限らない。
- MBA取得までに失う時間が大きい。
- MBA取得後に、すごい人になるわけではない。
私は、デメリットとしてあげたいのは、MBAへの取得前の期待値から生まれるものが多いと思っています。例えば、1番目に書きましたが、MBAを取得した際に、転職に有利になるかは、その人の過去のバックグラウンドやこれからのキャリア志向によります。
これをデメリットと感じる方は、おそらく、MBAへの期待値が高い方でしょう。MBAを取得したからと言って、想像もできないようなすごい人になるわけではありません。私は国立大学の工学修士を持っていますが、スキルという意味では工学修士の方が付いた感覚すらあります。MBAに過度な期待をしすぎないことは重要です。
2番目にあげたいのは、失う時間です。国内MBAは金額的には高くない点について説明済みですが、講義も含めて、2年間で費やす時間は少なく見積もっても2,000時間くらいはかかるでしょう。毎週20時間程度は使います。要領の良い方なら2年間で1,500時間程度かもしれませんが、しっかり学ぶとなると、3,000時間はかかります。これだけの時間がかけられるなら、副業で毎年100万円以上稼げてしまうかもしれませんね。
最後に、私がデメリットとして、ハイライトしておきたいのですが、MBAを取得したからといって、何でもわかるすごい人には一切ならないという事です。もちろん、専門性は高まりますし、2年間の間に非常に高いスキルが付く部分もあります。一方で、MBAという事に対して期待値が高すぎると、取得し終えた後に、がっかりしてしまうかもしれません。
【MBAとは】最後に
MBAについて、今までの経験をもとに、MBAがどのようなメリットとデメリットがあるのかを、まとめました。結果的にMBAを取ったことに対して、喜びはあれど、後悔はないですし、今後もMBAに必要な情報を発信していきたいと思います。
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