【ドコモ 激安料金】2,980円が何にも安くない理由

知っておくべきIT情報

ITに関する情報をなぜこのブログで発信するのか。

このブログは財務分析や会計に関する情報を発信するために、立ち上げているサイトです。一方で、企業活動をする上でITという視点を抜きにすることはできません。そこで、ITに関する情報を発信させていただきたいと思います。私自身、IT業界に15年以上おり、国内外含め、ITインフラからアプリケーションまで関わってきた経験があるため、その時の経験も踏まえて情報発信させていただけたら、役に立つ方もいるのではないかと思って発信させていただいています。

【ドコモ 激安料金】勝負に出たように見せているドコモ

ドコモが2,980円の料金で月20GB使えるプランを出しました。これは、非常に大きな進展で、auやソフトバンクに追従する形で、しかもより魅力的な価格帯での発表でした。

一方で、高い金額帯を払っている高齢者においては、利用しにくいオンラインのみでの申し込みとなっており、これでは高齢者層にとっては何のメリットも享受できずに終わります。

私は、BIGLOBEモバイルかLINEモバイルしか使わないので、もう大手の通信キャリアは5年以上使っていませんが、私のように格安SIMを長年使っているようなタイプからしたら、このサービスが出されたところで何がいいのかよくわからないわけです。

MBA的な視点で行くと、このターゲットは「ITリテラシーの低い若者」、価格帯は「少し低価格」、競合は「大手通信キャリア」、販売形態は「オンラインのみ」といったところでしょうか。この中で思う事は、これを利用するユーザー数は思ったほど伸びないのではないかという事です。Mediaなどでは賛否両論ある中で、通信業界も長かった私が思うのは、何も安くない上に、攻めてもいないという事です。

【ドコモ 激安料金】これから始まる価格競争の波

格安SIMを使わない層は、このドコモのSIMを利用することですら大変でしょう。そもそも自分で通信費を抑えようという気持ちはあまり強くない層でしょう。あまり格安SIMを使おうとする層が

総務省の調べによると、2016年にMVNOの契約数は全体で7.8%だったのに対して、2019年では、11.6%にまで伸びています。この流れは進み続けるため、同じように進むとしたら、2030年には、25%前後、つまり4人に1人は格安SIM(MVNO)ユーザーとなります。結果的には大手通信キャリアのインフラを借りるのですが、大手通信キャリアにとっては、売上が下がるのはほぼ確実なため、他の事業を急速に育てなければなりません。

サービスは、キャズムという本に紹介されていますが、最初に新しいものに飛びつく集団がいて、ブレークスルーが来るかはそのあとに来る、崖を超えられるかが重要だという本です。MVNOはすでに10人に1人以上の割合で利用されており、これはすでに、最初の人たちだけでなく、多くの方たちが利用しているという事です。

今後、4人に1人どころではなく、2人に1人くらいにまで格安SIMの利用者が進めば、通信業界全体の売上の30%前後が失われる事態にもなりかねません。格安SIM市場に顧客が移れば、価格競争がさらに熾烈を極めるのは想像しやすく、そのままで行くと、おいしい業界であるのも数年だけの話かもしれません。

【ドコモ 激安料金】投資先として魅力を失う通信キャリア

このように、通信キャリアというのは、過去は非常に魅力的な業界でしたが、今や、数年先は闇になるような状況です。投資をするさいに市場の期待値は、企業の成長の部分が加味されます。その際に、通信キャリアは「安定株」という地位すら失いかねない状況にあるでしょう。

過去、電気事業者は非常に安定株として魅力的で有名でしたが、原子力発電の問題や、電力自由化の影響で、その魅力を失っています。通信キャリアは周波数帯割り当てという、非常に稀有な既得権益の中で仕事が出来ていますが、他の国に見られる高額な価格でのオークション制になれば、さらにビジネスとしての優位性を失います。

現状は非常に良い状態だったとしても、将来性という点で、非常にリスクが大きいため、まったく異なる新しい事業体の開拓と成功をしない限り、魅力を失った業界として、立て直しが非常に難しいでしょう。

【ドコモ 激安料金】まとめ

ドコモの激安料金が、私からすると、何も攻めていない点について、業界にいた人間としての見解を書きました。今後、もっと、多くの方が格安SIMを利用して、政府が大手通信キャリアに安くするように要請する必要なんかない顧客のリテラシーの高まりを期待したいと思います。

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