【学歴は重要か】部下が学歴コンプレックスを持っているとき

マネージメント

【学歴は重要か】学歴は重要なのかについての見解を書きます。

私は、現在、日系と外資系企業両方を含めて合計で10年以上のマネージャー経験があり、外資系企業で部下からの「働きやすさ」、「上司に対する評価」で世界の中でも上位の評価を得ています。外国人の部下も20名以上持ったことがあり、様々な経験をしてきました。

そんな私が、今までに仕事をしている中で、マネージメントに関して、感じたことを通じて少しでも役に立てる情報を出せたらと思っています。

今回は、「昇進で学歴が関係することがあるのか。」と聞かれることがたまにあり、学歴コンプレックスに近いものを持っている部下も過去にいたことがあるので、私なりに考え方と本人への伝え方を書きたいと思います。

これから書く内容のネタバレになりますが、私は、個人的には「学歴は重要ではないが、多くの場合で全く関係ないとは言えない」という立場ですが、部下とのやり取りで、どう上手く伝えていくのか悩んでいる方がいれば、参考になるのではないかと思います。

他にも、【管理職なり立て】管理職になった人の理想と現実のギャップといった記事も書いているので、興味があれば読んでみてください。

【学歴は重要か】部下からの学歴に関する相談を受けた。

とある部署から異動してきた方が、1オン1をしているときに「昇進していくのに学歴は関係あるのか」相談してきたことがありました。

「昇進に関係あるか」と言われると、正直簡単に答えられないと思います。それなりに昇進している方であれば、学歴はある程度持っている方が、割合としては多くなるのは自然な話です。何故かというと、学習に対して要領よく向き合える人の割合は当然、学歴が上がれば増えるからです。

ここで言ってるのは、「学歴がなくても成り上がってきました。」みたいな、サンプル数の少ない話ではなく、現実問題、「割と学歴が高い人が結果的に昇進して行っている現状」を受け入れた上で、どう向き合うかということを伝えることだと思っています。

学歴がないからというので諦めるのは間違ってると思いますし、学歴があるから、安心していいわけでもありません。実際、「学歴が良いから昇進する人」より「学歴が良いのに昇進しない人」は、多いでしょう。ただ、人生の中で積み上げてきた信用であることは間違いないと思っていますので、その点について、書きたいと思います。

【学歴は重要か】学歴が関係あるか、ないかという2元論に持ち込まない。

まず初めに、この話で最も重要なことは、「学歴が昇進には必要である、または無い」という2元論に持ち込まないということです。二元論は人の思考を停止します。

私は個人的には学歴というものは全く興味がないので、部下の学歴も知りませんし、説明されてもほとんど覚えていません。

例えば、東京大学の理系学部を卒業した人と、中学校や高校卒業で終わった人のどちらに、部下がついていくかという点です。

昇進するのに必要な要素の一つは、部下がついていく人間であるかです。人にはバイアスがあります。初めて会った人に対して、どういう立ち位置で関わるかというと、博士号を持っている方や、過去に大きな実績を残した人に対して、より信頼をおきます。

過去にやってきたことは全てその人の信頼の積み上げです。会社で大きな功績を残したり、副業で会社を運営する経験をしたり。もちろん、偏差値の高い学校に入ったのも、資格と同じで、そういう学校を出る能力があるという信頼性を上げるわけです。

ただ、これらの過去の実績を見て、プラスにみるか、マイナスに見るかは、その人の環境次第です。例えば、すごい堅い日系企業だと、副業で設けている学生がいたら、マイナス評価かも知れません。一方で、副業で稼ぐ能力のある学生を採用したい企業も数多あるでしょう。

上司や部下や周りが全員、大学を出ていない人ばかりであれば、もしかしたら、学歴がマイナスになるかも知れません。

そこで、私が部下に言っているのは、長いですが、以下の言葉をかけています。

昇進するのに学歴が関係あるかは、あなたが選ぶ環境次第です。それよりも大事なことは、圧倒的に突き抜けた仕事をすること。圧倒的に突き抜けるためには、誰よりもインプットとアウトプットを繰り返すのが重要です。」

部下をたくさん持っているため思いますが、本人が大きなことを成し遂げたと思っても、そんなに変化が見えないくらいしか差がないわけです。

なので、学歴が大切だと思っている人がいれば、大学を出る方法はいくらでもありますし、大学院も社会人をしながらいけます。必要だと思えばとればいいし、必要ないと言われて安心してもいけないわけです。

【学歴は重要か】昇進に学歴は関係あるのか。

結論、私は最初に書いた通り、「学歴は関係ある」と思っています。

先ほど書いた通り、学歴もその人の実績の積み重ねの一部です。

採用の時に、大学卒業以上や、大学院修了以上が求められるポジションはいまだに多いです。

一方で、「学歴が昇進に大きな要素を占めるか。」という意味では、私は、「学歴が占める割合は小さい」と思っています。会社に入った後は、会社に対する貢献度が大きいです。

上司がたまたま学歴偏重の場合もありますが、それは運が悪かったと思って転職や異動するしかありません。ただ、このブログを読んでいる方であれば、この記事を調べて読むくらいなので、学歴を重くみるタイプの方は少ないと思います。

学歴が良い人は学歴偏重の会社にいるメリットは大きいので、辞める必要はないと思いますが、私は部下を昇進させる上で、学歴を見るように言われたくないので、そういう会社や組織に属していません。

以上のように、学歴が重要かは周囲の環境によって変わってしまうので、「重要」か「そうでないか」の二元論で話そうとする部下は、二元論で考えるべきではない、という所から、話を始めるべきです。

【学歴は重要か】まとめ

学歴について、コンプレックスのある人が部下についたら、「二元論にもちこませない」というのをお勧めします。自分で、複合的な要素で、他に何か関係がないのか考えてもらうことが重要です。

そうすると、実は、実績が残せてなかったり、日々のインプットが多くないということが見えたりします。

部下の成長にとって、「学歴がないから昇進できない、だから努力もしない」というのは非常に無駄な思考であり、モチベーションの低下にもつながります。本人だけでなく、周りにも伝わります。うまくコミュニケーションをとって、長期的に成長できる考え方ができるように、誘導してあげられると組織とその人にとって良い効果を生みますね。

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