【海外での採用】東南アジアでIT人材を採用する時に読む記事

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【海外での採用】東南アジアでIT人材を探す

出向してきて数年経つと、社員数も増えてきて、「さらに攻めよう」って思ったときに、障壁になるのがIT人材の採用です。

そんな時に、採用しようと思っても、大きく分けて下の3つの理由で困りませんか?

・自社にどんなリソースが必要なのかわからない。
・日本にいるITチームは英語が強くないので、採用の支援が出来ない。
・現地にITに詳しい人が居なくて、採用が難しい。

そんな方の為に、私の300社以上の東南アジアの日系企業を見てきた経験から、どんなリソースが良いのかを説明します。

【海外での採用】どんなITスタッフを雇うのが良いの?

会社の成長とともに、必要になる社員の状況は異なります。とても大きく分けまずが、次の2つのどちらかをまずは固めましょう。

・PC等のトラブルシューティングや日々の簡単な作業をしてくれるエンジニアが欲しい。
・オフィスのITインフラを整備するために、ITの戦略を立てられる人が欲しい。

当然ですが、PCトラブルシューティングなどを行うためのリソースであれば、エンジニアはジュニア(新卒)に近い人でもなんとかなります。

コストもかなり抑えることが出来ますし、1人で50人くらい見ている会社が多いです。

そして、別途紹介しようと思いますが、ジュニアエンジニアは育てることも簡単で、その会社色に染まった仕事しやすい社員になりやすいメリットもあります。

一方で、会社のITインフラ自体の改善や緊急対応時に自ら調べながら大きな障害を解決するようなトラブルシューティングはあまり期待できません。

オフィスのITインフラを整備するために、戦略を立てられるハイレベルな人材を求める場合は少なくともジュニアエンジニアの給与を3人分くらい支払うような人材になります。

戦略を考える必要のあるレベルですから、日本とのコミュニケーションもしっかりとる必要が出ます。

IT戦略を立てるような人は日本の進み方の遅さが嫌になってしまうかもしれません。

採用の時にはそういった能力だけでなく、ソフト面も重視しないといけなくなります。

【海外での採用】日本のITチーム(情報システム部)とのやり取り

PCサポートのエンジニアであれば、日本のITチームと全くやり取り無しに採用もできるかもしれません、一方で、会社には特有のセキュリティー要件が沢山あるはずです。

例えば、Active Directoryという仕組みや、Firewall、証明書なんて言葉は聞いたことがあるかもしれません。

採用した後に、全く分からないなんて言う事が無いよう、最低限、自社の運用をする上で必要な質問は抑えておく必要があります。

最低限、下の事は聞いておいても良いでしょう。

・自社で使っているシステムは何か。(Active Directory?)
・ネットワークは日本とどうつながっているのか。(インターネット?国際閉域網?)
・完全に独立したIT設計で問題ないのか。(日本につなぐ方法は?)

【海外での採用】採用時に、どんな質問するのが良い?

では具体的に質問のサンプルをいくつか準備します。東南アジアで私は150名以上の面接と実際に20名の採用を行ってきました。

その中で私は1度も採用で失敗していません。

実は、そこには教育の仕組みも絡んでいるので良い人をやっとったからというだけの理由ではないので、それはまた別途説明します。

では、具体的に、何を質問するか説明していきましょう。

基本的には難しい質問はしません。

なぜかというと、技術的に説明をされても正直分からないからです。

a)どのエンジニアでも聞いたほうが良いのは、以下の2つ

・普段、どんな業務をしているのか。
(What is your main job scope now?)
・PCがネットに繋がらない場合、どうやってトラブルシュートするのか。
(How do you troubleshoot when employee faces the PC cannot see website.)

この質問には2つの意味があります。

1つは業務をうまく説明できないという事は、それだけ業務に対して熱意がない可能性か、相手に伝えるのが上手くない可能性があります。

2つ目に、ITインフラエンジニアとして、コミュニケーション力は重要な上、思考の整理も得意な可能性があるため、説明が上手いエンジニアはトラブルシュートも上手です。トラブルシュートをするために必要な説明のうまさは仕事のし易さに直結します。

b)ネットワーク・サーバーについて

もし日本のITも一緒にPC等の設定をしなければならないような環境の場合、通訳を入れてでも日本のITチームも面接に入れましょう。

その際、次の経験は非常に重要になります。

・通信障害が起きて、通信キャリアとやりとりをしたことがあるか?
(Have you contacted the network provider and solved any network issue? And how?)
・サーバーの障害が起きて、バックアップを戻したことはあるか?
(Have you restore the data due to server crash? And how?)
現地で重要なのは、まず通常業務に復旧させる能力があるかです。
ITベンダーを使って直した経験でも良いので、トラブルシュート(障害対応)にたいして、経験のある方かどうかはポイントになります。

c)ベンダーコントロール・ドキュメント作成について

多くのエンジニアは自分で何でもできるわけではありません。得意不得意があります。

私も通信インフラという点では強いですが、サーバーのアプリケーションという話になると、さっぱりです。

ベンダーと上手くやっていけるかについて、聞いてみましょう。

・ベンダーを使って仕事したことがあるか。
(Have you worked with IT vendor to support your work?)
・あれば、どうアウトソースして、どのようなドキュメントを作成したか。
(How did you work with them? What document did you request?)
・なければ、社内で誰かに業務をお願いした経験があるか。
(Have you get any request by anyone in your company? How did you support?)
・ベンダーとして仕事したことあるか?その時の成果物は何を提出したか。
(Have you worked with the customer as IT vendor? What document did you provide?)
これに対してドキュメントの提出をしたことが無さそうな社員であれば注意が必要です。
東南アジアではドキュメント文化が弱い人が未だにいますので、設定はしたが、設定情報が全く残っておらず、トラブルシュートできないなんて言う事は良くあります。
ドキュメントが作れそうかはしっかり見ましょう。

【海外での採用】最強の採用方法は?

IT人材を採用する際に、実力を見るのは非常に難しいです。

大きく分けて採用方法は以下の3つです。

・人材紹介業者からの紹介
・ヘッドハンティング業者の利用
・LinkedIn等SNSの利用
・友人の紹介

そこで最も重要なことは、2人目以降は友人の紹介で呼んでくるという事です。

あなたが最初に採用した人がもし良い人であれば、その人に紹介してもらうのが一番です。

人材紹介業も本当に新しい分野の人を取ってくるには良いですし、大量採用しようと思えば非常に有用です。

一方で、採用を決めたら元からいるIT担当者と関係が良くなくて、業務が上手くいかなくなることもあります。

採用時にインセンティブとして、5万円払う等の行為をしても友人や前職の上司や部下を紹介してもらうのが最強の採用方法です。

【海外での採用】まとめ

今回は採用方法について説明しました。IT担当でなければ質問を考えるのも大変です。

まずはその人が一緒に成長していける人材かを見極め、採用した後も支援していくつもりで受け入れるのがうまくいくコツです。

長い目で、良い組織を作るには、育成も重要なので、その点についてはまた別の記事で触れたいと思います。

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