【意外に答えられる人は少ない?】経営学と経済学の違いはどこにあるのか?

その他

この記事を読んでいる方は、経営学と経済学の間でどこに違いがあるのか説明できる人はいるでしょうか?

経済系の大学生や大学院生を卒業した人や、社会人の方々でも意外にこの問題について正確に答えられる方は少ないかもしれません。もしあなたが大学の経済学部に所属していて、知り合いに対して「経営学ってマーケティングや経営組織、アカウンティングなどの分野を勉強するんだよね、一方で経済学はマクロ経済学やミクロ経済学、行動経済学について学習するけど」と説明するのは経営学と経済学のそれぞれの分野について説明したのであって、本質的な違いについては説明できていないことは明白だと思います。
経営学と経済学をどのように区分するのかということをしっかり理解することで、消費者や企業が抱える経営分野の問題を解決するために、経済学がとても有効的な『手段』だと認識することができますので、ぜひ最後まで記事を読んでいただければと思います。

経営学と経済学は「分析の視点」が異なるのか?

経営学と経済学を少し踏み込んで学習している人は、それらの違いについて「分析の視点」が異なっているのではないかと考えている方もいるかと思います。つまり、経済学は高い視点から社会全体の動きを見ているので、個々の企業や個々の消費者の行動などは高いところから見えません。なので、企業や消費者などの区分しかできないというのが、経済学が描き出している世界観なのです。それに対して経営学というのは、組織でいうならば企業で働いている従業員の顔、流通でいうならばお客さんの顔をすぐ近くで観察しているといえる学問といえるでしょう。個々の企業や売り手、買い手が固有名詞で出てくるような世界といえるのが経営学の描き出す世界観なのです。

しかしながら、このような経営学と経済学の区分は適切ではありません。なぜならば経済学には、マクロ経済学やミクロ経済学の両分野があり、マクロ経済学は広く国民経済や国際経済などを対象とし、他方、ミクロ経済学は個々の企業や消費者の行動を対象にしているわけです。上記のように「分析の視点」が異なる点から経営学と経済学の違いを正確に述べることはできないようです。

「対象」と「方法論」

では、経営学と経済学を「それぞれの学問の対象は何なのか」、「そのためにどのような方法論を用いているのか」という「対象」と「方法論」の2つの基準によって区分してみましょう。そうすると、経営学は「企業経営をめぐる諸問題」を対象としており、経営学はこうした「対象で定義される学問だといえるのです。また経営学の「方法論」はどうかというと、企業経営をめぐる問題を分析するために、社会学や心理学、会計学、経済学、数学、統計学による方法など、さまざまな方法論があるごとになります。つまり、経営学は対象で定義「される」学問であって、経営学は固有の方法論は存在しないのです。

一方で、経済学はどうかというと、経済学は「方法論で定義される分野であり、経済学に固有の対象は存在しないと考えられます。経済学の固有の方法論は何かというと、社会現象を「経済的な誘因」の面から説明しようとすることです。しかし、対象という点では、社会現象のうちで特定のものに限定されません。たとえば、結婚や教育、医療、戦争や犯罪、地球環境の問題など一見すると経済学とは無縁のことがらについても経済学が応用され、個々の人々の経済的な誘因と適合しながら、社会全体としてもうまく機能する制度やルールがいかに構築すべきかが研究されています。

まとめ

以上のように経営学は「対象」で定義されており、経済学は「方法論」で定義されています。経営学にはさまざまな方法論があり得ますが、経済学は有効な方法論のひとつなので、経済学をきっちり学ぶことで様々な分野に生かすことができます。ぜひ経済学もまた学習してみてください。

皆さんに役立つ学習、投資やビジネスに関する情報を発信できれば思いますので、以下のリンクもチェック、チャンネル登録、フォローしていただけると嬉しいです。
YouTube:動画で学べるビジネス商学チャンネル
Twitter:https://twitter.com/WXbrl

タイトルとURLをコピーしました