【デファクトスタンダード】を解説 Amazonを例に解説

経営戦略

【デファクトスタンダード】この記事を読んで分かること。

デファクトスタンダードという言葉は、よく聞く言葉だと思いますが、なんとなく、イメージで理解している人がいると思います。「デファクトスタンダードを作る。」といったら聞こえはいいかもしれませんが、どういう状態のことなのかを理解して使わなければ恥ずかしい結果になります。そのため、この記事を通してデファクトスタンダードというものを理解していただけると嬉しいです。

【デファクトスタンダード】とはなにか

まず、「デファクトスタンダード」とは何かを解説していきます。デファクトとはラテン語で「事実上の」という意味です。スタンダードは日本語で「標準」という意味ですね。つまり言葉からすると、「事実上の標準」という意味です。そのため、英語では、「de facto standard」というラテン語の混ざる変わった書き方になります。

対義語は「デジュールスタンダード(de jure standard)」といい、「法律上の標準」という意味です。これは国際機関や認証機関が決めた規格などのことを指しますので、言葉だけは知っていても良いと思います。

そんなデファクトスタンダードですが、例は身近に沢山あります。

例えば、皆さんが利用しているマイクロソフト(Microsoft)製品ですが、もともとはワードやエクセルのようなものは、様々な形で存在していました。それをマイクロソフトがこれほど普及させたおかげで、今日、多くの製品がマイクロソフト製品よりな使い勝手の商品を出しています。

WindowsというOS自体も、もうこのマウスとキーボードとWindowを使って、グラフィックを用いて直感的に利用できるのを、一般庶民まで普及させたWindowsの貢献は大きいでしょう。ここでは、Appleと比較する話は置いておきます。

ほかにも、Amazon のように、オンラインで商品を購入するという形を取り、Amazon Web Serviceというクラウドのプラットフォームを作り、顧客に利用してもらうという形を作ったのは、彼らがデファクトスタンダードというものを作っていっているといえそうです。

【デファクトスタンダード】次世代のデファクトスタンダードは何か

デファクトスタンダードですが、現在、私がこれからデファクトスタンダードになるのではないかというサービスを2つ挙げたいと思います。

仮想通貨

ビットコインは言わずもがな、もはや通貨としての市民権を得始めているといっても過言ではありません。仮想通貨を使えば、どこにいても、現地の通貨を使うことなく支払いができるという優れものです。もちろん、今後、法的な規制を入れる国が増えてくるとは思いますが、仮想通貨という考え方自体は、デファクトスタンダードになっていくのではないでしょうか。

Amazon Transparency

UPCやJANといった、商品にコードを付けて販売する方式は一般的に知られています。一方で、偽物や詐欺が出てきている中で、個体認証をしなければ、安心して商品を購入するのが難しい時代が来ています。

そこで誕生したのが、このAmazon Transparencyというサービスです。このサービスは、Amazonが個体認証番号を発行し、Amazonで販売する商品以外にも、全個別の製品にこの認証を付けて販売してもらうことで、製品の個体管理を行えるようにしたサービスです。アメリカではすでにサービスが開始しており、このサービスにより、顧客は、いつ、だれに、どこで、どんな原料で作られたかなどの情報を得ることができるようになります。

オンライン通販をここまで大規模に行っているAmazonだからこそ、販売者の認証をしっかり行って、顧客には、販売される商品が正しいQRコードを持っているというのを証明して販売できるという、顧客や販売者の悩みを解決するサービスを大々的に始めています。

もしかしたら、ブランド商品やPCなどの、比較的高級な製品全てに、Amazon の認証コードを付けようという企業が増えるかもしれません。

そうなれば、製品を販売して、偽物ではないという証明をするためには、このAmazon Transparencyというサービスを使って、販売するのが、商品の信頼性を担保するためのデファクトスタンダードだと言えるでしょう。

【デファクトスタンダード】まとめ

今回は、デファクトスタンダードについて、解説しました。デジュールスタンダードと一緒に、対の言葉として知っていただけると幸いです。仮想通貨やAmazon Transparencyを例にとりましたが、他にも周りのデファクトスタンダードを過去も未来も含めて探してみてください。

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